退院後の生活で知っておくと役立つポイント

退院後の生活で知っておくと役立つポイント

出産後、退院してからすぐに始まる赤ちゃんとの生活。初めてのことばかりで不安が募ることもあるかと思います。事前にどのような事を気を付けたらよいか、どのような事が起こるかチェックすることで少しでも不安が和らぎますように。退院後の生活で知っておくと役立つポイントをまとめました。

赤ちゃんのお世話

授乳: 新生児は、母乳やミルクを1日8~12回ほど飲む必要があります。最初のうちは頻繁に授乳するため、昼夜問わず赤ちゃんのペースに合わせることになります。母乳の場合は、赤ちゃんが泣いたり、お腹が空いているサインを見逃さずに授乳しましょう。すぐに授乳ができるように出産後は授乳ブラで過ごすことをおすすめします。

おむつ替え: 新生児は1日に10回以上おむつを替える必要があります。おしっこやうんちの回数をチェックし、赤ちゃんの健康状態を確認します。おむつかぶれを防ぐため、毎回のおむつ替えの際におしりを清潔にし、しっかりと乾かすことが大切です。

沐浴(お風呂): 毎日決まった時間に短時間の沐浴を行います。へその緒が取れるまでは、清潔なガーゼやタオルで全身を拭いてあげると良いです。お風呂は、赤ちゃんがリラックスできる温度(約37~38℃)で行い、終わったらすぐに保湿クリームを塗って肌の乾燥を防ぎます。

睡眠: 新生児は1日に16~20時間ほど寝ることが多いですが、まとまって寝るわけではなく、短いサイクルで起きます。安全な寝床(仰向け、硬めのマットレス、顔周りに柔らかいものを置かない)を用意し、赤ちゃんが安心して眠れる環境を整えましょう。

お母さんの体調管理

産後の体調ケア: 出産後は、体がまだ回復途上にあるため、無理をせずに休息を取ることが大切です。できるだけ家事や赤ちゃんの世話を周囲に助けてもらい、お母さん自身も睡眠や食事をしっかり取るようにしましょう。

産後の出血(悪露): 出産後の出血(悪露)は数週間続きます。大量出血や異常なにおいがする場合は、医師に相談が必要です。産褥ショーツやパッドを準備しておくと便利です。

栄養管理: 授乳中は栄養が必要です。バランスの取れた食事を心がけ、水分も十分に摂取しましょう。また、鉄分やカルシウムが不足しがちなので、意識して摂取することが大切です。

精神的ケア: 出産後はホルモンバランスの変化により、気分が不安定になることがあります。無理をせず、周囲にサポートを求めることが大切です。必要であれば、専門家に相談することも検討しましょう。

パートナーや家族との役割分担

サポートを受ける: 退院後の生活は、お母さん一人では大変なことが多いです。パートナーや家族に、家事や赤ちゃんのお世話を分担してもらいましょう。特に夜間の授乳やおむつ替えなどは、交代で行うことでお母さんの負担を軽減できます。

コミュニケーションを大切に: 出産後はお互いに疲れやすく、ストレスも溜まりやすい時期です。お互いの気持ちや体調を話し合い、協力しながら過ごすことが大切です。

外出や訪問者の対応

外出は慎重に: 新生児はまだ免疫力が弱いため、外出や人混みは避けた方が良いです。どうしても外出が必要な場合は、短時間で済ませ、赤ちゃんを守るために防寒や日よけなどに気をつけましょう。

訪問者の対応: お祝いに訪れる方がいる場合は、赤ちゃんの健康を第一に考え、短時間の訪問をお願いするか、場合によっては時期をずらしてもらうことも検討しましょう。訪問前には、手洗いやアルコール消毒をお願いすることも大切です。

行政手続き

出生届の提出: 赤ちゃんが生まれたら、役所に出生届を提出します。通常、生後14日以内に行う必要があります。

各種手当・助成金の申請: 出産育児一時金や児童手当など、出産に関する手続きや申請も忘れずに行いましょう。母子手帳に必要な情報を記入しておくと手続きがスムーズです。

赤ちゃんの健康管理

定期健診: 退院後は、1か月健診など定期的に赤ちゃんの健康状態を確認するための健診があります。母子手帳に記載されているスケジュールを確認し、忘れずに受診しましょう。

体温管理: 赤ちゃんは体温調節がまだ未熟です。寒すぎず暑すぎない環境を整えることが重要です。また、毎日体温を測り、体調に異変がないか確認します。


退院後は、赤ちゃん中心の生活になりますが、お母さん自身の体と心のケアも大切にしながら、ゆったりとした気持ちで赤ちゃんとの時間を過ごすことが大切です。周囲のサポートを上手に活用しながら、少しずつ新しい生活に慣れていきましょう。

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